2月 18 2015
遺言無効 ③ ~ 遺言無効確認訴訟の準備
お久しぶりです。
かなり時間が経ってしまいましたが、前回のブログの続きです。
前回、遺言無効②として~
相談者「先生、こんな遺言が出てきたんですが・・・」
という相談から遺言無効を巡る争いが始まったことを書きました。
本当に、このような相談があります。
そして、相談者から「先生、故人の筆跡と似ていないんです。まさか偽造されたのでは?」という相談を受けることになります。
このような相談を受けると、本当に偽造されたのかどうか、遺言無効確認訴訟にて勝訴できるかどうかを調査します。
具体的には、遺言者が実際に書いた、日記や手紙を探すことになります。
多ければ多い方がいいです。
そして、まずは自分の目で確認して、「別の人が、遺言者の字をまねて遺言書を偽装したかどうか」をじっくりと見ます。
最終的には、私自身が「この遺言書は別の人が書いた」と思わない限り、遺言無効確認訴訟のご依頼はお引き受けしないことにしています。
※遺言無効確認訴訟では、筆跡鑑定を行いますが、まずは私自身が「偽造だ!」と確信しない限りは訴訟提起しません。
では、何を基準として「この遺言書は本人が書いた」または「この遺言書は別の人が書いた」のかを判断しているかといいますと、遺言者が実際に書いた日記や手紙の字と、問題の遺言書の字を見比べて、「裁判官であれば、この文字は別の人が書いたと判断するかどうか」という基準で判断しています。
ですから、遺言無効確認訴訟の準備段階では、とにかく多くの日記や手紙の字と、問題となった遺言書の字を見比べる作業を集中的に行います。
そして、「この遺言書は別の人が書いた」と判断すれば、次に遺言無効確認訴訟を提起する段階へと進みます。
その後の展開は、次回のブログでご紹介します。
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